Charls Hayward@高円寺HIGH ソロ・ライブ

 マサカーの下北沢4月27,28日のライブは逃した。27日に虫歯を抜歯したので仕方がなかったんである。28日は行っても大丈夫だったかもしれない。今考えるともったいない気もする。しかし、5月1日高円寺HIGHにおけるチャールズ・ヘイワードさんのソロ・ライブは凄まじいもので、鬼気迫るものがあった。これを観る(聴く)ことができたので充分である。フレッド・フリスはまた来日するだろう、そのとき行けばいい。ビル・ラズウェルも同様。
 
 恐らく宣伝不足?で客数は50~60人程度。何しろあの狭い会場で「椅子席」が用意されていたのだから。その2列目真ん中ブロックに幸運にも座ることが出来た。1列目は恥ずかしい(色々な意味で)ので2列目は自分にとって最高の席であった。
 ドラマーのソロ・ライブ、というものをいままで見た事が無かった。もちろん、ドラム・ソロは見たことはあるが。チャールズさん、ドラムだけではなく、この日は、まず最初は鐘?のような音。始めるよー!ということなんだろうか。カーン!カーン!!という大音量。ガラスビンとガラスビンをこすりあわす音。これも大音量で頭がぐらんぐらんしたところで、ピアノ・ソロ開始。エレピとヴォーカル、そして笛(鍵盤付き・楽器名?) それを数曲演奏したのちドラム&笛。そして休憩。「20分後ね」という言葉を残してステージから消える。
 エレピが片付けられ、第2部開始。ドラム&テープエフェクト。そしてヴォーカル。これが凄まじかったんですよ本当に。即興曲も既成曲も両方やったと思う。自分にとってはどれも初めて聞く曲。凄かったな~。どう凄かったか、なんてことを文字で表現できないな。テープエフェクトを流しつつ、ドラム叩く音を入れるタイミングが絶妙。ひとりでここまでやるのか、という位手数は多いし歌うし笛も!凄かったな~、としか言いようがない。
 アンコールはドラムと歌に専念。それでドラムの凄みがさらに増した。乱暴に一言で言ってしまうと、既存の音楽を全て否定する、という音楽。「お前らの聴いてる音楽なんざぁ、本当の音楽じゃねーよ!」と怒鳴られた。そんな気がした。
休憩時間を差し引いても2時間たっぷり、という物理的にも凄さが分かるライブだった。