キングクリムゾン / メルトダウン 感想part3


 それでは各曲の感想

CDと映像とどっちからいこうか?
映像(Blu-ray)から
オープニング
楽屋の様子が写りフリップの前説が流れる。途中で20分くらい休憩がありますとかトニーが最後に撮影する時間を設けるから演奏中は禁止だよとか言ってる。
1.NEUROTICA 
インプロビゼーションから始まるがラインナップ4とは編成が違うので、かなり違う曲に聴こえる。ドラム隊の演奏が際立つ。コリンズのサックスも入るがそれほど違和感はない。
ジャッコのヴォーカルが入ると、やはりキーが低いなぁという感想。それで違う曲に聴こえる。
2.PICTURES OF A CITY
2nd In The Wake of Poseidon のA面2曲目。1stと2ndは、構造的に似ている。この曲は1st 21世紀の~に似ている。昔からそう思っていた。2番煎じなのである。一般的にも、まぁかなり1stに比べると評価は落ちるのではないか?良い曲も入ってるんだけどね。
こういった、1st,2ndでのヴォーカル曲はどうしてもGreg Lakeと比較してしまうのでガックリくるんだけど、仕方ないよな。
3.CIRCUS 
3rd A面1曲目。Godon Haskell のヴォーカルは最もクリムゾンらしくないので、この編成でのこの曲はすんなり聴ける。
全クリムゾン・アルバムの中でもLIZARDは最もクリムゾンらしくない、変わったアルバムなので、そもそもこの曲は知名度が低い。よくぞ取り上げてくれて、ありがとうと言いたい。
4.DOWN SONG 
5.LAST SKIRMISH 
6.PRINCE RUPERT'S LAMENT
LIZARDの曲の一部。この曲は組曲になっていて、それのパート3の中の3曲に当たる。邦題は「夜明けの歌」「最後の戦い」「ルーパート王子の嘆き」地味な3rdの楽曲なのでよくぞ取り上げてくれました、というしかない。ライヴ演奏を聴けただけで満足。
ただし、LIZARD最初の部分、part1「ルーパート王子の目覚め」part2「ピーコック王朝のボレロ」がなくいきなりpart3から始まるので、てっきり最初に聴いたときは2010年代クリムゾンの新曲かと思ってしまった。そのくらい馴染みのない曲。原曲LPではB面全部を使ってpart4まであるという大作だった。
7.EPITAPH
1stの曲は、さっきも書いたがグレッグ・レイクのヴォーカルが素晴らしいので、ジャッコには気の毒。ただこの曲もライヴ演奏を聴けただけで充分なのではないか?もともと原曲がスローなのでスピード感は現編成で問題ない。丁度よい。
8.DEVIL DOG OF TESSELLATION ROW
現編成での新曲、というよりはドラム隊曲。通常のバンドではドラムソロに相当する曲。それほど長くなくまとまっていて良い。
9.FRACTURE
この曲は本当にライヴで聴きたかった曲。来日公演でも是非演奏してほしいものだ。原曲に比べると、若干もっさりしているのはやはりサックスが入る部分。コリンズは少し休んでいればいいものをフルート吹いたりしてるが余計なんじゃないか?原曲がとても素晴らしいので、とにかくセットリスト入りするのを願うばかりである。

後半に続く