江戸川乱歩オールナイトから帰還
実は、2本目の途中(終わりごろ)で、本気で失神しかかりました。大の大人がこんな映画ごときで失神してたまるか、と飲み物をがぶ飲みしてなんとか持ちこたえました。2本目上映後トイレに直行したのは言うまでも無いが。
いやー、その2本目『盲獣』(1969大映 増村保造監督)は、まー猟奇というか倒錯というかサディズムの極みというか、自分は観るに耐えない映画であった。(特に最後のほう) これなら、ホラー映画のほうがまだまし、という気がする。フィクションだというところが分かりやすいから。とにかく最後のほうは目を瞑っていたのだけれど、それでも音と声だけで失神には十分だった。まいった。本当にこんな映画は勘弁して欲しい。暗すぎるよう!
1968年松竹版は、丸山(美輪)明宏、松岡きっこ というキャスティングが好みを分けるかもしれない。やはり普通に女盗賊を京マチ子、令嬢役を叶順子が演じた1962年大映版のほうが好き。小説「黒蜥蜴」に忠実なのは当然だが1962年大映版のほう。明智小五郎は、どちらかというと脇役なので大木実(1962)でも木村功(1968)でもさほど差は無い。
松竹版のほうは、変なところ(役)で三島由紀夫が登場して、自分はふいた。