ネタバレ注意 #新文芸坐 #ジョゼフ・ロージー 「狙われた男」

狙われた男」映画後の講義を聴いた上でもちょっとこの映画には不満が残る。なぜ不倫当事者の男女のシーンが一つも出てこないのだろう?回想シーンはたくさん出てくるが、ヤンとフランス人年上女性だけ。いくら低予算で作られたとは言ってもねぇ

ほぼ室内劇で刑事と容疑者の会話がほとんどを占める。あとは容疑者の語る回想シーン。刑事が外に出ることもほとんどない。容疑者と共に空港まで行くシーンが一度あるだけ。そこで偉い人(役職忘れたが不倫している男)は一瞬出てくるがセリフは無い。この人と不倫相手(殺された女)のやりとりゼロ。

そこがいいんじゃないか、という意見もあるだろう。この不倫当事者二人が全くと言っていいほど映画に出てこないおかげで主演男優と主演女優が引き立っているのは確か。刑事もの映画というより恋愛映画にしたかった?その場合でももう少し不倫男女を描く必要があったのでは?