キングクリムゾン2018来日に向けて part2
ラインナップ4当時について
さて、ラインナップ4の当時の評判はというと、元クリムゾンファン、プログレファンからは総スカンに近い扱い。超高性能水洗便所、全くつまらないという意味だが、そういう言われ方をされていた。
確かに今聴いても、「待ってください」はクリムゾン史上ワースト・ソングという気がする。
しかし、インストルメンタル楽曲には良いものが多く存在する。
表題作「DISCIPLINE」「The Shelterring Sky」は本当に素晴らしい名曲だ。
決してアルバム全体としては酷い出来なのではなかった。
同じバンド名では、結局70年代の頃と比べられる。宿命だからそれは仕方ない。全く違うコンセプトで違う音を出そうとして結果をだしているというのに世間ではきちんと評価してもらえない。
フリップは、アルバム一枚でこのバンドは止めようと決意していたらしいが、これまた商売上のレコード会社の都合で3枚作らなければならなかった。それで「ディシプリン」の延長線上に出したのが「ビート」「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア」であった。
この2作品はだからメンバーも同じであり内容もあまり変わり映えがしない。ニューウェーブ的音の感触はそのままだった。
一言でいうと、「軽かった」のである。
不満な人にはずっと不満だっただろう。
part3に続く